『薬屋のひとりごと』のアニメを最後まで見終えたあなたへ。
あのラストの余韻を胸に、「続きはどこ?」と検索するその瞬間、もう“あなたは物語の住人”です。
この記事では、アニメ第1期が原作漫画のどこまで描いたのか、第2期ではどこまで進みそうかを徹底比較。
さらに、2種類の漫画版との対応関係や「どこから読めばいい?」の疑問にも丁寧に答えていきます。
“猫猫”の物語を、もっと深く愛せるように——そんな読み方の地図を、そっと手渡します。
この記事を読むとわかること
- アニメ『薬屋のひとりごと』第1期・第2期の原作対応巻数
- ねこクラゲ版・倉田三ノ路版それぞれの進行状況と違い
- アニメ派が漫画をどこから読めばいいかの具体的ガイド
アニメ第1期は漫画のどこまで描かれた?
『薬屋のひとりごと』第1期(2023年10月〜2024年3月放送)は、全24話構成。
物語は静かに始まりながらも、じわじわと視聴者の心に沁み入り、最終話に向けて確かな余韻を残していきました。
本作のアニメは、原作小説第1巻〜第2巻に相当するエピソードを中心に構成されており、
漫画でいえば、ねこクラゲ版・倉田三ノ路版ともに8巻途中までが描かれています。
ねこクラゲ版(ビッグガンガン連載)の対応範囲
アニメ第24話「見送り」は、ねこクラゲ版漫画の第8巻・第40話「見送り」に該当します。
物語は、猫猫が壬氏の“仮面”の奥にある素顔に気づき始めるところで一区切りを迎えました。
その視線の交差は、事件の解決ではなく、ふたりの関係が変わる“予兆”として描かれています。
倉田三ノ路版(サンデーGX連載)の対応範囲
一方、倉田三ノ路先生によるサンデーGX版では、アニメ第1期のラストは第8巻・第30話「見送りの舞」にあたります。
ねこクラゲ版に比べて政治的描写が濃く、人物の背景にある“業”が際立つのがこの版の特徴。
同じ「見送り」の場面でも、倉田版では壬氏の孤独がより強く漂う演出がされています。
原作小説ではどこまで?
アニメ第1期の範囲は、原作小説の第1巻〜第2巻にほぼ対応しています。
猫猫が後宮という閉ざされた空間の中で「傍観者」から「関係者」へと立場を変えていく——
その始まりが、アニメ1期の終わりと重なる地点なのです。
▶ アニメ1期の続きが気になる方へ
📘 ねこクラゲ版 → 第8巻・第41話から
📘 倉田三ノ路版 → 第8巻・第31話から
📘 原作小説 → 第3巻から
続きを知りたいあなたの“ときめき”を、漫画や小説でそのまま受け止めてください。
アニメ第2期はどこまで進んでいる?原作展開との比較
2025年1月から放送が始まったアニメ第2期は、全24話構成で、現在は第2クール(13話以降)に突入しています。
放送枠は日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT」。第1期とはまた異なる緊張感のなか、物語はさらに深い領域へと踏み込んでいます。
今期で描かれているのは、猫猫が後宮から出て壬氏の直属として働き始める“外廷編”と呼ばれるパート。
後宮という「女の世界」から一歩外に出たことで、陰謀や権力の匂いがより色濃く漂い始めます。
ねこクラゲ版との対応範囲
現在(2025年5月時点)放送されているアニメ第2期は、ねこクラゲ版コミカライズの第9巻〜第13巻あたりを進行中です。
とくに、第10巻以降に描かれる「壬氏の婚姻騒動」や「軍部の医官にまつわる事件」など、宮廷の権力構造を軸としたエピソードが中心となっています。
アニメ第2期は第1期と比べ、1話ごとの密度が濃く、伏線や心理描写も丁寧に拾われている印象です。
それはつまり、キャラクターの心の傷や過去が、よりくっきりと“輪郭を持って”描かれはじめたということ。
原作小説・サンデーGX版との比較
原作小説でいえば、第4巻から第6巻あたりが主な対応範囲です。
猫猫が「後宮の猫」から「外廷の謎解き役」へと活躍の場を広げていく様子は、物語全体のフェーズが一段深まったことを実感させます。
サンデーGX版では、第9巻以降(約第31話〜)がアニメ第2期の進行と重なってきます。
こちらではより政治的な軸が強調され、壬氏というキャラクターの“国家における位置づけ”が強く意識された描かれ方をしています。
今後アニメ第2期はどこまで描かれる?
第2期は2クール・全24話構成と公式に発表されており、原作第6巻後半〜第7巻序盤までが描かれると予想されます。
クライマックスでは「猫猫と壬氏の距離」が物理的にも心理的にも大きく揺れる事件が起こり、視聴者の心を掴んで離さない展開になるでしょう。
もしもあなたが、「このふたり、どうなってしまうの?」と息を呑んだまま次週を待っているなら、
それはきっと、もう“物語の住人”として、猫猫と一緒に歩いている証拠なのだと思います。
原作漫画はどこまで進んでいる?2つの漫画版を比較
『薬屋のひとりごと』という物語には、ふたつの“絵解き”があります。
それが、ビッグガンガン版(ねこクラゲ)とサンデーGX版(倉田三ノ路)という、2種類のコミカライズです。
同じ小説を元にしていながら、その語り口も、表情も、まるで“異なる温度”で語られるふたつの真実のよう。
ねこクラゲ版(ビッグガンガン連載)の進行状況
ねこクラゲ先生によるビッグガンガン版は、2025年5月現在、第13巻まで刊行され、連載も継続中です。
このバージョンは、原作小説のストーリーに比較的忠実で、猫猫の感情や空気の「間」を大切に描いています。
淡い筆致で描かれる壬氏の笑み。静かに動く猫猫の瞳。
“余白に宿る感情”を読むには、このねこクラゲ版はまさに最適です。
読後に心が少しやわらかくなるような、そんな温もりを感じさせてくれます。
倉田三ノ路版(サンデーGX連載)の進行状況
倉田三ノ路先生によるサンデーGX版は、同じく第18巻まで刊行(2025年5月現在)。
こちらはねこクラゲ版と比べて、より劇的で緻密な演出が際立つ仕上がりとなっています。
特に、権力構造・政治的駆け引きの描写が鋭く、壬氏というキャラクターの「王族としての裏側」がじっくり描かれています。
猫猫の推理も、より鋭く、張りつめた空気の中で展開され、読み応えのある“宮廷サスペンス”として成立しています。
2つの漫画、読み比べのポイントは?
「どちらを読めばいい?」という問いに、私はこう答えます。
──どちらも読むべきだ、と。
ねこクラゲ版は“感情のゆらぎ”を、
倉田三ノ路版は“物語の骨格”を、それぞれ丁寧に描いている。
同じ出来事を、違う視点でなぞるからこそ、あなた自身の“猫猫”が、心の中に根を下ろしてくれるのです。
📚 最新刊情報(2025年5月現在)
・ねこクラゲ版(ビッグガンガン):第13巻まで発売中
・倉田三ノ路版(サンデーGX):第18巻まで発売中
アニメ派は漫画のどこから読めばいい?
アニメのラストシーンに、胸を締めつけられたあなたへ。
「続きが気になる」「でも、どこから読めばいいの?」
その迷いは、物語に真剣に向き合った証拠です。
ここでは、アニメから漫画へ“無理なく”橋をかけるための読み始めポイントを、2つのコミカライズごとに解説していきます。
ねこクラゲ版は第8巻・第41話から
アニメ第1期の最終話は、ねこクラゲ版漫画の第8巻・第40話「見送り」に対応しています。
そのため、続きから読むなら第8巻・第41話「おまけページ」以降がベストです。
とはいえ、ねこクラゲ版はアニメと空気感が非常に近いため、第1話からじっくり追体験するのもおすすめ。
微細な表情の変化や心理描写が、紙面の中で静かに息づいています。
倉田三ノ路版は第8巻・第31話から
サンデーGX版では、アニメ最終話にあたるのは第8巻・第30話「見送りの舞」。
したがって、続きは第8巻・第31話「甘味と三人」からが目安となります。
ただしこのバージョンは、アニメと比べて情報密度が高く、描写も硬質なため、途中から入ると戸惑うかもしれません。
可能であれば、第1巻から読んで物語の構造に慣れておくことを強くおすすめします。
アニメ未収録の“おまけ”も読んでほしい
どちらの漫画版にも、アニメでは描かれなかった“細かな感情の揺れ”や“キャラクターの私生活”が丁寧に描かれています。
たとえば、猫猫がひとり思案するシーンや、壬氏がふと見せる「素顔」──
そのひとつひとつが、読者の中にある“猫猫という人物像”を、そっと育ててくれるのです。
📖 アニメの続きを漫画で読むなら?
✔ ねこクラゲ版 → 第8巻・41話〜
✔ 倉田三ノ路版 → 第8巻・31話〜
✔ じっくり味わいたいなら → 第1巻からの再読もおすすめ
【対応表】アニメ各話と原作漫画の巻数・話数一覧
「どこから読めばいいか迷ってしまう…」
そんな方のために、アニメと漫画の対応関係を一覧表にまとめました。
ページをめくる前に、今いる“物語の現在地”を確かめてみてください。
ねこクラゲ版(ビッグガンガン連載)との対応表
アニメ話数 | 対応巻数 | 話数タイトル(目安) |
---|---|---|
第1話 | 1巻 | 第1話「猫猫」 |
第5話 | 2巻 | 第8話「母子」 |
第10話 | 4巻 | 第16話「紅娘」 |
第15話 | 6巻 | 第23話「壬氏の秘密」 |
第20話 | 7巻 | 第28話「夜の事件」 |
第24話 | 8巻 | 第40話「見送り」 |
倉田三ノ路版(サンデーGX連載)との対応表
アニメ話数 | 対応巻数 | 話数タイトル(目安) |
---|---|---|
第1話 | 1巻 | 第1話「猫猫登場」 |
第8話 | 4巻 | 第13話「秘密の気配」 |
第14話 | 6巻 | 第20話「落とし子の調査」 |
第19話 | 7巻 | 第25話「猫猫の過去」 |
第24話 | 8巻 | 第30話「見送りの舞」 |
対応話数には若干のズレがありますが、大筋の進行は一致しています。
その違いすら“もう一つの視点”として楽しめるのが、この作品の奥深さ。
同じ物語を、違う温度で読み返す──それが『薬屋のひとりごと』の醍醐味かもしれません。
まとめ|“続きを知りたい”は、あなたが物語を生きた証
アニメの最終話を見終えたあと、ふと胸に残った余韻。
その静かな痛みや、とまどいが、「続きを知りたい」という感情に変わったとき——
あなたはもう、猫猫たちと同じ時を生きていたのだと思います。
『薬屋のひとりごと』は、事件の謎だけではなく、
人の心の揺れ、過去の傷、声に出せない願い…そんな“言葉にならないもの”を静かにすくいあげてくれる物語です。
そして、アニメ・漫画・小説という3つの窓から覗く世界は、それぞれが異なる光を持って、
あなたの中に“何かを残していく”。それは、続きを読んでいく中で、きっとわかるはずです。
続きを求める気持ち。それこそが、あなたの感受性が本物だった証拠。
だからどうか、自分のその「読みたい」という心を、誇りに思ってください。
📚 あなたにおすすめの次の一冊
・ねこクラゲ版 → 第8巻・第41話〜
・倉田三ノ路版 → 第8巻・第31話〜
・原作小説 → 第3巻〜
そのページの先に、もう一度、猫猫がいます。あなたを待っています。
この記事のまとめ
- アニメ第1期は漫画8巻・40話までを描写
- 第2期は13巻付近まで進行中、外廷編が中心
- 原作小説では第1巻〜第6巻相当をアニメ化
- 漫画版はねこクラゲ・倉田三ノ路の2種類が存在
- ねこクラゲ版は感情重視、倉田版は構造重視
- アニメの続きを読むなら8巻41話〜が目安
- 2つの漫画版は表現の違いも楽しめる
- 各話と巻数の対応表つきで読みやすく整理
- 「続きを知りたい」は物語を愛した証