『ふつつかな悪女ではございますが』の完結状況と、シリーズ完結に向けた最新動向

絢爛豪華な後宮の回廊で背中合わせに立つ黄玲琳と朱慧月。運命を切り拓く二人の強い眼差しと舞い散る花びら ファンタジー

『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』は、原作小説・コミカライズ(漫画)ともに未完結であり、物語は最終章クライマックスに向けて熱狂の渦の中にあります。

第一幕となる「入れ替わり編」は美しく決着を迎えていますが、二人が紡ぐ運命の物語はスケールを広げながら現在も続いています。

元アニメーション制作会社の制作進行・広報としての視点と、作品に魂を救われた一人の熱烈なファンとしての愛を込め、アニメーション・エッセイストの葉月(はづき)が最新の完結状況や全巻の歩み、結末への動向を徹底解説します。

『ふつつかな悪女ではございますが』完結状況と漫画・小説の最新巻(発売日一覧)

結論から申し上げますと、原作小説(一迅社ノベルス)および漫画版(月刊コミックゼロサム)のどちらも完結していません

現在も大人気連載中であり、シリーズ累計発行部数は電子書籍を含めて400万部を突破する大ヒットを記録しています。

各メディアの最新刊行状況は以下の通りです。

  • 原作小説(一迅社ノベルス):第12巻まで刊行中(著者:中村颯希/イラスト:ゆき哉)
  • コミカライズ(ゼロサムコミックス):第10巻まで刊行中(作画:尾羊英)
  • メディアミックス:TVアニメ化企画が進行中

「全何巻で完結したのか」「どこまで読めば一区切りなのか」と気になって検索される読者の方も多いはずです。

本作は章ごとに大きな事件を解決していく「幕」構成を採用しており、どの幕から読んでも濃密なカタルシスを味わえるのが大きな魅力となっています。

媒体 最新巻 完結状況 特記事項
原作小説 第12巻(2026年3月31日発売) 未完結 公式より「クライマックス直前」と明記
漫画版 第10巻(ゼロサム連載中) 未完結 尾羊英先生による美麗な作画で連載中
アニメ 企画進行中 放送予定 後宮の美術・道術演出に注目


なぜ「完結」と検索されるのか?第一幕の結末と黒幕の真相

完結状況が頻繁に検索される最大の理由は、小説第2巻(漫画第4巻)で描かれた第一幕の入れ替わり事件が完璧なカタルシスとともに解決したためです。

物語の根底にあった事件の構図と真相を整理しました。

項目 詳細な事実関係
入れ替わりの実行者 朱慧月(道術を用いて玲琳の身体を奪う)
事件の真の黒幕 朱雅媚(慧月の後見人であり悪意の元凶)
黒幕の真の狙い 皇后・黃絹秀を呪殺するため、邪魔な玲琳を排除すること
玲琳が標的となった理由 徹底した衛生管理と日々の弓の鍛錬が無意識に呪いを払っていたため
第一幕の結末 玲琳と慧月の共闘により真相を解明。呪詛は雅媚へ跳ね返り事件解決
二人の関係性の変化 嫉妬と憎悪の対象から、魂を深く分かち合う無二の友へ

慧月は当初、誰もに愛される玲琳への劣等感から身体を奪いました。

しかしその裏には、雅媚による狡猾なマインドコントロールが存在していました。

玲琳の底抜けに前向きな精神と慈愛に触れた慧月は、憎しみの奥底にあった「玲琳のようになりたい」という純粋な憧れを思い出し、自らの過ちを悔い改めます。

初期設定であった「身体の乗っ取り劇」がこの第1部で鮮やかに決着したため、「ここで物語が完結した」と錯覚する読者が多かったと考えられます。

※画像はAIによるイメージ

原作小説全巻のあらすじ一覧|第1巻〜第12巻の各幕構成と発売日

中村颯希先生が紡ぎ出す緻密な心理描写と、ゆき哉先生の気品あふれるイラストによって、五家の雛女たちの成長と後宮の暗闘がドラマチックに描かれます。

各巻の発売日、ISBN、そして物語の進行状況を一覧にまとめました。

巻数 幕タイトル 発売日 ISBN 主な舞台・見どころ
第1巻 第一幕:入れ替わり編(前編) 2020年12月28日 9784758093231 雛宮での入れ替わり発生と玲琳の逆境謳歌
第2巻 第一幕:入れ替わり編(後編) 2021年6月2日 9784758093705 黒幕・朱雅媚の失脚と二人の和解
第3巻 第二幕:外遊・豊穣祭編(前編) 2021年11月2日 9784758094122 南領への外遊、邑の民による誘拐事件
第4巻 第二幕:外遊・豊穣祭編(後編) 2022年4月4日 9784758094535 伝染病の克服と南領の救済
第5巻 第三幕:鑽仰礼編(前編) 2022年10月4日 9784758094979 序列審査の開幕と雛女たちの思惑
第6巻 第三幕:鑽仰礼編(後編) 2023年4月4日 9784758095426 玲琳&慧月の公明正大な大逆転劇
第7巻 第四幕:お忍び城下町編 2023年10月3日 9784758095877 城下町の屋台散策と道術解消の試み
第8巻 第五幕:鎮魂祭編(前編) 2024年4月2日 9784758096324 国境・丹關での慈粥礼と道術封印
第9巻 第五幕:鎮魂祭編(後編) 2024年10月2日 9784758096805 二十五年前の因縁とほうき星の瑞兆宣言
第10巻 第六幕:金領編(前編) 2025年4月2日 9784758097192 港町・飛州での西琉巴王国王子歓待
第11巻 第六幕:金領編(後編) 2025年9月30日 9784758097581 妓楼『天香閣』潜入と琴瑶との対峙
第12巻 第七幕:黄家帰省編 2026年3月31日 9784758098014 玲琳の生家・黄家への帰省と最終局面突入

第1巻〜第2巻:第一幕「入れ替わり編」

次代の妃を育てる「雛宮」で、病弱な美姫「蝶」の黄玲琳と、蔑まれる「鼠姫」の朱慧月の身体が道術により入れ替わります。

しかし過酷な牢に放り込まれた玲琳は、「なんて健康な体でしょう!」と持ち前の鋼のメンタルで逆境を楽しみ始めます。

女官・冬雪や皇太子・尭明が違和感に気づく中、二人は協力して黒幕・雅媚の陰謀を暴き、固い友情を結びます。

第3巻〜第4巻:第二幕「外遊・豊穣祭編」

慧月の故郷である南領へ外遊に赴いた一行ですが、儀式の妨害によって慧月の道術が暴走し、再び入れ替わりが発生。

玲琳は南領の貧しい邑の民に誘拐され、慧月は貴族たちの悪意渦巻く茶会で玲琳として立ち回ることを余儀なくされます。

伝染病の危機を乗り越え、二人は領民の命と尊厳を守るために奔走します。

第5巻〜第6巻:第三幕「鑽仰礼編」

雛女の序列を決める公式審査『鑽仰礼』が開幕し、玲琳への激しい妨害工作が仕掛けられます。

金清佳、藍芳春、玄歌吹ら五家の雛女たちの複雑な思惑が交錯する中、再び入れ替わった玲琳と慧月。

「復讐をするなら、速やかに、そして堂々と」の言葉通り、雛女たちの心を一つにして後宮の不正を暴く痛快な大逆転劇を成し遂げます。

第7巻:第四幕「お忍び城下町編」

鑽仰礼の混乱を収めたものの、慧月が道術使いであることを隠すため城外で入れ替わりを解くことに。

庶民の活気あふれる城下町で、屋台の買い食いを満喫する玲琳やお土産選びに悩む慧月たちのコミカルな日常が描かれます。

束の間の平穏の中で、二人の心の距離はさらに縮まっていきます。

第8巻〜第9巻:第五幕「道術我慢の鎮魂祭編」

皇帝・弦耀の冷徹な監視のもと、国境の地・丹關で行われる『慈粥礼』への参加を命じられます。

劣悪な環境で孤立無援となる玲琳と、道術の使用を禁じられた慧月。

過去の悲劇の真相に迫りながら、玲琳は「わたくしの大好きなほうき星は、人々に幸福を授ける瑞兆です」と叫び、理不尽な運命に真っ向から立ち向かいます。

第10巻〜第11巻:第六幕「絢爛豪華! 金領編」

金家領の港町・飛州を舞台に、西琉巴王国の第一王子・ナディールをもてなす極秘任務に挑む玲琳、慧月、清佳。

麻薬密売の真相を暴くため、三人は高級妓楼『天香閣』への潜入捜査を敢行します。

清佳の幼なじみである花魁・琴瑶との対決を経て、雛女たちの絆は揺るぎないものへと昇華します。

第12巻:第七幕「雨の黄家帰省編」とクライマックスへの胎動

最新刊となる第12巻では、玲琳の生家である「黄家」へと足を踏み入れます。

玲琳の母が遺した影、幼少期の過酷な記憶、そして自らの短命を静かに受け入れようとする玲琳の諦観。

「クライマックス直前、不屈の第12巻」と公式に銘打たれ、物語はいよいよ最終決戦と魂の救済へと突入します。

※画像はAIによるイメージ

コミカライズ(漫画版)の巻数と原作対応エピソード対照表

尾羊英先生が手掛けるコミカライズ版は、原作の情緒豊かな心理戦とキャラクターの愛らしさを見事な画面構成で昇華させています。

漫画から本作に入った読者の方に向けて、コミカライズ各巻の発売情報と原作小説との対応関係を整理しました。

漫画巻数 発売日 原作小説の対応エピソード 見どころ・展開
第1巻 2021年6月25日 小説第1巻(序盤) 雛宮での蝶鼠とりかえ発生、玲琳のたくましき獄中生活
第2巻 2021年12月25日 小説第1巻(中盤〜終盤) 尭明と冬雪の違和感、慧月の焦燥と葛藤
第3巻 2022年6月24日 小説第2巻(前編) 雅媚の悪意の露見と玲琳・慧月の接触
第4巻 2022年12月28日 小説第2巻(後編・第一幕完結) 二人の共闘による雅媚失脚、魂の和解と身体の奪還
第5巻 2023年6月29日 小説第3巻(南領外遊編・前編) 南領への旅立ちと再度の入れ替わり、邑の民による誘拐
第6巻 2023年12月28日 小説第3巻〜第4巻(南領外遊編・中盤) 慧月による玲琳役の奮闘、伝染病への立ち向かい
第7巻 2024年6月28日 小説第4巻(南領外遊編・後編) 邑の救済と第二幕完結、辰太との絆
第8巻 2024年12月27日 小説第5巻(鑽仰礼編・前編) 鑽仰礼の開幕、五家の雛女たちの思惑と妨害
第9巻 2025年6月27日 小説第5巻〜第6巻(鑽仰礼編・中盤) 玲琳と慧月の連携、公明正大なる反撃の準備
第10巻 2025年12月27日 小説第6巻(鑽仰礼編・後編) 雛女たちの団結と第三幕の鮮やかな決着

漫画版は原作小説の魅力を丁寧に拾い上げており、表情の機微やアクションの躍動感が視覚的に補強されています。

小説ファンの方も、漫画版を読むことでキャラクターの心情がより立体的に伝わってくるはずです。


『ふつつかな悪女ではございますが』完結時期の予測とプロの考察

ここからは、元アニメーション制作進行・広報としての現場知見と、物語構造の分析から、本作の結末と今後の見通しを紐解きます。

1. 刊行データから導く完結巻数の予測

本作の単行本は、2020年12月の第1巻発売から現在に至るまで、約5〜6ヶ月に1冊という驚異的に安定したペースで世に送り出されています。

第12巻の帯および公式あらすじで「クライマックス直前」と明記されている事実を踏まえると、当メディアの分析として、原作小説は第13巻または第14巻で堂々の完結を迎える可能性が極めて高いと考えられます。

この刊行リズムが維持されれば、ファンが待ち望む物語のグランドフィナーレは間もなく届けられる見通しです。

2. 玲琳の「寿命の呪縛」と二人が掴む未来

本作の根底に流れる最大の謎は、玲琳が生まれつき背負う「病弱さ」と、彼女が無意識に抱えている「自己犠牲の精神」です。

玲琳は他者の幸福のためなら平然と命を削り、己の死を淡々と受け入れようとします。

しかし、慧月が玲琳の肉体を通して「生きる尊さ」を知り、玲琳が慧月の肉体を通して「大地を駆ける喜び」を知りました。

互いの欠落を埋め合い、魂を分かち合ってきた二人だからこそ、最終章では玲琳が自らの生を強く肯定し、運命の呪縛を打ち破る結末が描かれると確信しています。

3. アニメ化における映像演出とシリーズ構成の専門的視点

アニメ化において最大の焦点となるのは、「一人二役」の芝居を映像と声でどう成立させるかという演出設計です。

アニメ制作進行として絵コンテやアフレコ現場に立ち会ってきた経験から考察すると、玲琳(外見)の中に慧月(内面)がいるシーンでは、声優の繊細な声色の切り替えに加え、レイアウトにおける視線の泳ぎや重心の置き方など、作画上の細やかな芝居付けが不可欠になります。

さらに、後宮の絢爛豪華な美術設定や、道術が発動する際のエフェクト作画、音響監督による雅な劇伴の構築など、映像化によって作品の持つ情緒はさらに深まるはずです。

第1期の構成としては、カタルシスが最も綺麗に結実する原作第2巻(第一幕解決)までをじっくり丁寧に描き切る構成が最も美しく、視聴者の心を掴むと考えられます。

※画像はAIによるイメージ

よくある質問

小説『ふつつかな悪女ではございますが』は何巻で完結しますか?

現在第12巻まで刊行されており完結していませんが、公式より「クライマックス直前」と告知されているため、当メディアの推測として第13巻〜第14巻前後で完結を迎える可能性が極めて高いと分析しています。

漫画(コミカライズ)はどこまで進んでいますか?

漫画版はゼロサムコミックスより第10巻まで刊行中です。尾羊英先生による美麗かつダイナミックな作画で、原作小説第6巻(第三幕・鑽仰礼編)までのストーリーが丁寧に描かれています。

玲琳と慧月の入れ替わりは元に戻ったのですか?

第1部(小説2巻/漫画4巻)のラストで一度本来の身体に戻っています。ただし、その後の外遊や潜入捜査などの危機を打開するため、必要に応じて一時的に道術で入れ替わりを行っています。

『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』は、きらびやかな後宮劇の枠組みを超え、傷ついた二人の魂が手を取り合って運命を覆す気高い人間賛歌です。

完結へと向かう物語のクライマックス、そしてアニメーションという新たな光を浴びるその瞬間を、熱い鼓動とともに見届けましょう。

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